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バフェット氏、米国債を購入-フィッチの格下げ「心配いらない」

  • バークシャー・ハサウェイ会長のバフェット氏がCNBCに語る
  • 長期の米国債は今年最悪の週を迎えている、格下げや発行増など直撃
ウォーレン・バフェット氏(2018年)

ウォーレン・バフェット氏(2018年)

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイは、フィッチ・レーティングスが米国を格下げした後も変わらず米国債を購入している。

  バフェット氏は「バークシャーは先週月曜日に米国債を100億ドル(約1兆4300億円)購入した。今週の月曜日にも100億ドルの米国債を購入した。来週の月曜日について唯一の問題は、100億ドルを3カ月物の財務省短期証券(TB)で買うか6カ月物で買うかだ」と米経済専門局CNBCで語った。「心配しなくていいこともある。これはその一つだ」と述べた。

米が「AAA」格付け失う、フィッチ格下げ-「恣意的」と政府は反論

  フィッチは1日、米財政赤字の拡大と、債務上限引き上げを巡って繰り返される政治的対立の激化を理由に、米国のソブリン格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げた。米政府が2年半ぶりに四半期入札規模の拡大を発表したのは、その翌日だった。

米財務省、中長期債発行額を1030億ドルに増額-今後さらに拡大へ (1)

  格下げを受けた市場の反応は穏やかだったが、今週の長期債パフォーマンスは今年最悪になると予想されている。格下げに加え米国債の入札規模拡大、日本銀行のイールドカーブコントロール(YCC)調整、米国の強い雇用データが重なり、米国債の需要を直撃した。

  一方、米利上げで利回りが過去10年余りで最高水準に押し上げられたため、バフェット氏が月曜に購入すると述べたTBには旺盛な需要がある。今週月曜(7月31日)に行われた6カ月物の入札では、2021年3月以来の強い需要が見られた。

  バフェット氏と対照的に、パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントの創業者、ビル・アックマン氏は2日遅くにX(旧ツイッター)への投稿で、長期金利の上昇が株価に与える影響に対するヘッジとして、また純然な売り持ちとして、30年物国債を「かなりの規模で」ショートにしていると明らかにした。

アックマン氏、30年物米国債ショート-長期国債買われ過ぎの様相 (1)

原題:Buffett’s Appetite for Treasury Bills Survives Fitch Downgrade

Buffett Is Buying Treasuries Regardless of US Downgrade by Fitch(抜粋)

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